Brahms : Sonata for Clarinet or Violia, in E Flat

ブラームス:クラリネット・ソナタ第2番変ホ長調

三楽章形式、演奏時間役19分、1894年作曲

第1楽章、アレグロ・アマービレ

変ホ長調、ソナタ形式。
素朴な歌謡的な旋律でさりげなく始まる。ピアノの響きも単純で、クラリネットの音色とみごとに同化して美しい抒情を作っている。クラリネットのスタッカート奏法による愛らしい情景が彩を添える。

第2楽章、アレグロ・アパショナート

変ホ短調、三部形式。
スケルツォ的な楽章。民謡風の旋律にピアノが続く。中間部は古風なレントラー。優雅で明るいが、寂しさをおさえた微笑み。

第3楽章、アンダンテテ・コン・モート

変ホ長調、変奏曲形式。
ブラームスの得意とする変奏曲で結ぶ。主題は器楽的に稠密に作られているが、表面は素朴。五つの変奏は巧妙に仕組まれているが、明澄差は失われず、コーダは幻想風になり、一転して力強く曲は終わる。

(渡辺茂)


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