ブラームス:チェロ・ソナタ第2番へ長調
1887年 スイスのトゥーン湖畔で作曲された。ブラームスらしさが感じられるチェロとピアノのアンサンブル。
チェロ・ソナタ第2番へ長調の構成
4楽章からなるチェロとピアノのソナタ。演奏時間25分。
第1楽章 アレグロ・ヴィヴーチェ
へ長調、ソナタ形式。
ピアノのトレモロの上に、チェロが幅広く、力強い動機をうたう。
第2楽章 アダージョ・アッフェットゥオーソ
嬰へ長調、三部形式。
チェロのピチカートに始まり、ピアノの豊かな響きの上にチェロが流麗な旋律を奏する。
第3楽章 アレグロ・アパッショナート
へ短調、三部形式。スケルツォ風の情熱的な動き。独特のリズムに乗って、チェロとピアノが目まぐるしく動き回る。
第4楽章 アレグロ・モルト
へ長調、ロンド形式。明るく親しみやすい旋律によってロンドを形づくる。
チェロの力強い響きによって、明るい旋律は確固とした姿を示し、ピアノが華麗にそれを助ける。簡潔であるが細部は綿密に作られていて、コーダは力強い響きで結ばれる。