Brahms : Piano Quartet,No.1, in g,Op.25

Biography

ブラームス:ピアノ四重奏曲第1番ト短調作品25

ヨハネス・ブラームスが作曲したピアノ四重奏曲第1番ト短調作品25は、4つの楽章から構成されるピアノ四重奏曲(ピアノ、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ)である。作曲者による4手連弾用編曲のほかに、シェーンベルクによる管弦楽への編曲が存在する。
 この曲は1861年に完成されているが、ブラームスの遺した資料などから着手は1855年ごろとされている。同時期に作曲を開始したピアノ協奏曲第1番などと同様に、初期作品特有の激情的な面に加え、第1楽章のモチーフ展開や独創的な楽章配置など、構造的な面でも意欲的な面を盛り込んでいる。
演奏時間:約35分
作曲時期:1855年から1861年

ブラームス:ピアノ四重奏曲第1番ト短調作品25の構成

この曲は以下の4つの楽章で構成されている。

第1楽章 Allegro

ソナタ形式。ほの暗い第1主題と落ち着いた第2主題により構成される。この第1主題は「レシ♭ファ#ソ」と順に上行・下行・上行する動機を基に、それらを反転させながらその次のメロディが作られており、シェーンベルクはそれを「限定された旋律美」と述べ、保守的な作曲家と言われたブラームスの革新性を表現する実証例として挙げている。

第2楽章 Intermezzo Allegro ma non troppo

間奏曲。流れるようなメロディーが続く。

第3楽章 Andante con moto

緩やかなテンポで牧歌的なメロディーを奏でる所から始まり、中間部では行進曲調で盛り上がる。その後最初のメロディーに戻って静かに終わる。

第4楽章 Rondo alla Zingarese Presto

「ジプシー風ロンド」。その名の通りハンガリー(ジプシー)を思わせる3小節単位の情熱的な第1主題と、堂々とした第2主題によるロンド。最後は第1主題によって熱狂的に締めくくられる。